こんにちは。
群馬県前橋市、高崎市で中小企業のマーケティング支援、採用クリエイティブ、ライティング、集客支援をしているT.H.MARKETING(ティーエイチマーケティング)の徳永大祐です。
群馬県を中心に東京や埼玉の中小企業のマーケティング分野、クリエイティブ分野をご支援しています。
今回は「自分の考えをシンプルに伝えきるプレゼンのノウハウを授業で公開した実績」についてご紹介します。高校2年生に対して、どのようにしたら自分の考えを伝えるプレゼンができるのかというノウハウをお伝えした事例です。
まずは、実施先の情報、プロジェクトを担当した経緯をご説明します。
Contents
お客様情報・プロジェクト概要
■実施先様名:文星芸術大学附属高等学校
■実施時期:2023年9月
■実施内容:英進科2年生にプレゼンノウハウを講義(2コマ分)
■WEB:https://www.bunsei.ed.jp/
■ご依頼内容
・全国の高校生が参加する発表会でのプレゼンをしっかりできるようにしたい
・プレゼンのコツ、ノウハウ、技術を知りたい
・どのような伝え方が良いのかを学びたい
経緯:どのようなプロジェクトなのか
このプロジェクトは、高校2年生にプレゼンのノウハウをお伝えするものでした。文星芸術大学附属高等学校様は、高校生が参加して自身でテーマを決め、それに対して考えを深めて得た学びを発表する全国大会へ出場を目指しています。予選があり、勝ち抜いて本選へ出場した方が発表を行うものです。本選出場した場合も見据えて準備をされており、プレゼンのコツ、ノウハウを学びたいというご依頼でした。
一般的に高校生は自らの意見を発表することはあっても、相手に伝えて納得してもらえるようなプレゼンをする機会はあまり無いということで、ご縁がありご協力させていただきました。授業2コマ分、みっちり2時間を使って講義を行いました。
どのようにプロジェクトを進めていったのか
今回の相手は高校生ですので、一般的なビジネス基礎はありません。普段T.H.MARKETINGが接するような経営者やビジネスマンではないので、高校生の視点、視野、理解力を想定して言葉遣い、映すスライドの構成を作りました。
以下のようなテーマでお伝えしていきました。
<伝えたいことを相手に伝えきるプレゼンテーション術>
- プレゼンと発表の違いは何だろう?
- プレゼンって何だろう?
- <実験>次のうち心が動くのはどれ?
- 相手の心を動かすコツ
- 一瞬で分からせるコツ
- 考えたことを簡潔に伝える内容にまとめる技
- <ワーク>考えたことを簡潔に伝える内容にまとめてみよう
- プレゼンティップス紹介
- プレゼンティップスの事例解説
人前で話すことがプレゼンではない
「プレゼン」と聞いてどういうことをイメージしますか?
ステージに登壇してスピーチすることでしょうか?
それとも、資料を投影してレジュメを配り、説明することでしょうか?
誰かを説得したり、口説いたりすることでしょうか?
実際、上記のどれもプレゼント言えばプレゼンですが、プレゼンというのは、何かの目的を達成するために伝えることです。理解してもらいたい、共感してほしい、購入してもらいたい、了承してほしいなど、いろんな目的があり、それを実現するために必要なことを伝えきることだとT.H.MARKETINGは考えています。
思ったことを思ったままに、考えたことを考えたままに伝えるのは「発表」です。
今回のご依頼を受けた時に、私自身の高校時代を振り返ってみると、発表ばかりしていたなと思ったのです。小学生から学校というコミュニティに属して過ごす中で、意外とプレゼンをする場は少ないのではないか、と思いました。なので、プレゼンと発表の違いを最初にお伝えしながら進めることにしたのです。
なぜ私はプレゼンが身近だったのか
私の小さい頃は一般的な地元の公立小学校に通い、そのまま地元の公立中学校に通い、地元の高校に進学しました。その間、「プレゼン」なんていう言葉は全く知らずにいました。しかし、大学で建築学を学んでいたころに突如プレゼンをする場が出てきました。
建築学科なので設計の授業があります。お題が出され、各自が考えて設計した建物の図面と模型ができます。で、面白いことに設計の授業は「正解が無い」ので、評価が全て設計意図のプレゼンを聞いた先生方が点数を決めることになっていました。つまり、プレゼンを失敗すると、自信満々の力作でも平均点になるのです。逆にプレゼンを上手くできると高得点が狙えました。もちろん設計内容がしっかりしていないといけませんが、プレゼンが大きく結果を左右するものになっていました。「これは自信がある!力作だ!」と語っていた人が、プレゼンの場で設計意図やアイデアを伝えられず、しどろもどろになって平均点以下となった現場も見ました。
当時の私は「持ち時間以内に自分が考えたことを相手が分かって、評価したくなるように伝えなきゃいけない」と思ったのです。こういったプレゼンが設計だけでなく、いくつもの授業で求められました。
「正解という基準が無い中で、出来るだけ良い評価を得る」ためにプレゼンをしなければいけない環境が身近にあったのです。
事実では心が動かない
例えば設計の授業で、プレゼンが下手な学生は以下のようなことを言います。
「リビングは庭に開かれるように設計しました。これによって庭の木々を普段の生活の中で見ながら豊かに暮らせます」
一般的なプレゼン内容に思えますが、これでは全くダメなのです。対して、プレゼンが上手な学生は以下のように言います。
「リビングは庭に開かれるように設計しました。庭の木々が普段生活をする中で見えるのですが、例えば葉っぱの色の変化、落ち葉の様子で季節を感じることができます。春頃になると鳥のさえずりも聞こえます。季節の変化、自然を感じられる住宅なのです」
これを読んでどう思いましたでしょうか?
もしも、あなたが住宅を購入するお客様だったら、どちらのプレゼンの設計士に依頼したいですか?
前者は事実だけを伝えています。後者は事実だけでなく、具体的な魅力を伝えています。この違いが大事なのです。
相手を考える気持ちとその鋭さが肝
ここまで書けばもうお分かりだと思いますが、「何を伝えたら相手の心が動くか」を考えて的確に伝えることが重要になります。この思考プロセスを組み込まないとプレゼンにはなりません。思ったまま、考えたままに伝えると、それは発表になります。相手を考える気持ちとその鋭さ、これが肝心です。
マーケティングもデザインも同じこと
これはマーケティングでもデザインでも同じこといえます。
マーケティングが求められるシーンは、必ず「相手」が存在します。買ってもらいたい、知ってもらいたい、試してもらいたい、そんな狙いがあって、そうなるように施策を実施します。相手がSNSをよく使う人ならSNSで広告を出すでしょうし、相手がお婆ちゃんならチラシをポスティングして、そのチラシには大きな文字で分かりやすい表現で伝えたいことを書くでしょう。相手を考えてみれば、必要なことは見出しやすくなります。先ほどお伝えしたプレゼンの話と同じですね。
満足度95%超で大絶賛の反応
今回の講義では、高校生に飽きられないように、寝られないようにするために実験やワークを多めに取り入れました。事例も身近なものを使い、実際に手を動かして、ペンで色々書いていただきながら進めました。途中笑いあり、真剣に考える姿ありの2時間があっという間に過ぎました。
実は、当日は、生徒の皆さんは定期テスト最終日で相当お疲れの状態だったそうです。お疲れ気味の方とテストが終わってホッとしている方の2種類がありましたが、いずれにせよいつも以上につかれている状態でしたが、最後にご回答いただいたアンケートでは95%超の「大満足」をいただきました。
特に「ワークが面白かった」「ワークをしてなるほどと理解できた」という声が多く、狙い通りの結果になり、私自身の勉強もなりました。