こんにちは。
群馬県前橋市、高崎市で中小企業のマーケティング支援、採用クリエイティブ、ライティング、集客支援をしているT.H.MARKETING(ティーエイチマーケティング)の徳永大祐です。
群馬県を中心に東京や埼玉の中小企業のマーケティング分野、クリエイティブ分野をご支援しています。
今回は「新サービスローンチのコンサルティング事例」についてです。
ここでは、自社で新サービスを作り、顧客にアプローチするまでの進め方、考え方、制作物の解説をします。
まずは、お客様の情報、プロジェクトを担当した経緯をご説明します。
Contents
お客様情報・プロジェクト概要
■お客様名:株式会社心水出版
■実施時期:2021年12月
■対象サービス:るうと(AIを活用した個別学習サービス)
■WEB:https://shinsui-juku.co.jp/lp/ai-ruto/
■ご依頼内容
・新サービスを展開する予定だが、どう進めれば良いかわからない
・新サービス展開で必要な制作物の検討、制作ディレクションができない
・新サービスの魅力を的確に伝え、ターゲットに刺さるようにしたい
経緯:どのようなプロジェクトなのか
このプロジェクトは、万全の状態で新サービスを展開することがゴールとなっていました。
お客様である心水出版様は心水塾の運営会社です。
1クラス数十人の集団授業形式で、長年前橋市で経営していました。河合塾のマナビスというサービスを群馬県内で展開しており、大学受験に向けて頑張る高校生へ教えています。そんな心水塾が個別学習サービスとして、AI(人工知能)を活用した新サービスを展開することになりました。都内のAIベンチャーの教育プログラムをご契約され、それを活用した学習の仕組みを提供します。ただし、使えるのは教育プログラムだけであり、
・ネーミング
・ロゴ
・WEBサイト
・パンフレット
・チラシ
・看板
は、全て自社で賄わなくてはいけないという契約だったのです。しかし、塾を運営しながら新サービスローンチ(展開)を自社で行うのは大変ですし、
・そもそも何から行えば良いのか分からない
・ローンチする際にどういったことが大事なのかもわからない
・自社のリソースで足りるのかもわからない
・制作物を自社でコントロールするなんて出来る自信が無い
という状態だったそうです。
社員さんのほとんどがプロの塾講師なので、勉強を教えることにおいてはプロ集団ですが、学習サービスを展開するノウハウもスキルも無いということでT.H.MARKETINGにご依頼が来ました。
どのようにプロジェクトを進めていったのか
プロジェクトのお話をうかがったうえで、最終ゴールは「万全の状態で新サービスを展開すること」ということに決めました。実はご依頼を頂いた時期から展開まで時間がそんなになかったため、新サービス契約者が増える、目標売上達成という数値的な目標をゴールとせずに、「万全の状態で新サービスを展開すること」をゴールとしました。
ご依頼をいただいた時点で、新サービス展開までの時間は3か月ほどあったのですが、WEBサイトの制作や看板製作などの制作時間がかかるものを用意する時間を考慮すると、新サービスローンチのためにかけられる検討時間はかなり限られていました。そこで、次のような進め方にしました。
- 新サービスの詳細を理解する
- 新サービスを欲しがる顧客像とインサイトを設定する
- 新サービスのランディングページの中身を確定させ制作する
- 新サービスのネーミングを決定する
- 新サービスのロゴを決定する
- 新サービスのパンフレット、チラシ
- 新サービスの看板の制作を実施する
時間がかなり限られていたので①②をほぼ同時に行い、完了後は③④も同時進行しつつ⑤が完了した段階で⑥⑦を同時進行させていきました。
顧客増の設定、ネーミング、ロゴはすぐに変えにくいものなので慎重に決定し、逆にランディングページやパンフレットは後から刷新することができるので、スピーディーに進めました。
AI(人工知能)は苦手克服の分析に最適
新サービスで使われるAIは、何十億通りのサンプルを学習しており、子どもが解いたテストの回答を分析して、どこでどのようにつまずいているかを見抜くことに優れています。さらに、どのような問題をこなしていけば苦手克服になるかというメニュー作りにも適しています。この特性を活かせば間違いなく、
・頑張って塾に通っているのに成績が伸びなくて悩んでいる子どもや親
・苦手分野をどうやっても克服できない子ども
・頑張っている子どもをサポートしてあげたいと思う親
がターゲットになることはわかりました。心水塾の中でも苦手分野を克服できず苦しみながら日々学んでいる生徒さんもいるようで、講師の先生方からは「心水塾に通う子の中に、このサービスを勧めたい子がいる」という声も挙がっていました。
また、検討を続けていく中で気づきがあったこととして、苦手分野があって克服しようと頑張る子どもはまだ良い方で、苦手分野が原因で勉強が嫌いになり勉強をしなくなったという子どももいるそうです。そして、親は「勉強しない子」ということで頭ごなしに𠮟りつけ、無理やり勉強させたり、塾に通わせたりして親子仲が悪くなるということにもつながると。
検討をしている中で子どもの気持ち、親の気持ちというものが見えてきました。
小学生、中学生が通う塾においては、親が通塾を検討し決定させる割合が多いです。この新サービスは小学5年生から高校3年生までが対象となるので、ボリュームゾーンである小中学生の親に向けた訴求をしていこうと考えました。

専門性と新規性が高いサービスだからこそ
この新サービスはAIを活用するという、今までに無かったサービスです。どういう仕組みで効果的なのかを理解しないと良さが分かりませんし、新規性が高いのでパッと見聞きしてもよくわからないことになりかねません。
ランディングページやパンフレットでは、見た目を重視してデザインを凝りすぎるとしっかりとサービスの価値を理解してもらえない可能性が高まります。ですので、言葉や図を使って「どういう価値をもたらすのか」「なぜこれが良いのか」を伝えることに注力しました。
専門性の高いものをわかりやすく伝えるライティングを得意とするT.H.MARKETINGにとってはやりがいのあるプロジェクトです。

ネーミングとロゴは社員参加型で
この新サービスはAIが使われていますが、人間の先生が必ず担当で対応をします。サービス案内をするのも社員です。新サービスローンチでよくあるのが、社員が我関せずという無関心状態になることです。経営層は息巻いて新サービスを開発しても「なんか、うちの会社、新しいサービスを作っているらしいね」という他人事の関心では成果が出ません。もともと心水出塾で働く先生方は教育熱心で熱い方が多く、協力して物事を成し遂げることができる組織だったので、ネーミングの段階では有志で先生方に参加していただきました。T.H.MARKETINGも案を出し、多数の候補が出た中で、社員で決勝に残る候補を選考し、最終的にはT.H.MARKETINGも参画する経営会議で決定をくだしました。
決定したネーミングは「るうと」。苦手箇所を克服して正しい方向へ向けていく。子どもがどんどん勉強して目標に向かって突き進む。そういう意味で「るうと」という名前になりました。
そして、それをビジュアルに落とし込みます。ボトルネックになる学習分野をクリアすることで、その後の問題をスルスルと解けるようになるのがこの新サービスの特長なので、ドミノ倒しをロゴに組み込みました。
ここまで準備が進めば、あとはアウトプットと制作管理だけとなります。

「何を、どう作るか」より「全体像をどう掴むか」が大切
新サービスを展開するのは簡単ではありません。デザイン制作ができても、それはアウトプットすることができるだけです。「何を、どう作るか」の前に、「そもそもどうやって進めるの?」から考えていかないといけません。全体像をつかんで大事なポイントを押さえて、そして進行管理していく。これが大切です。大きな枠組みをつかめる力、大きく物事を進めていく力が求められます。この点に関してはT.H.MARKETINGが得意とするところです。大きな枠組みを捉え、細かなアウトプットまでディレクションできる。この戦略立案から制作まで一気通貫で行えるところがT.H.MARKETINGの魅力だと考えております。